レオポルト2世のレーゲンスブルク都市景観ターラー銀貨の価値

こんにちは古銭の森です。今回はレオポルト2世による治世下において発行されたレーゲンスブルクの都市景観ターラー銀貨(1791年、1792年、1793年)について見て行きたいと思います。

 レオポルト2世とは

レオポルト2世はフランツ1世とマリアテレジアの子であり、当初はトスカナ大公、その後、兄の後を継承して帝位につきました。彼の治世下における貨幣発行は僅か2年しかないが、今回取り上げる1792年のターラー銀貨など希少なものが多く存在します。

1791年レーゲンスブルク都市景観ターラー銀貨

都市景観銀貨

レオポルト2世の都市景観ターラー(ターレル)銀貨です。レオポルト2世のコインではこちらのタイプか1793年に発行されたタイプが最も市場に出てくる頻度が高いように感じます。

KM#465でカタログ価格はUNCで1350USD(16万円程度)となっており、銀貨としては高額です。

実勢価格としては2011年にMSレベル(未鑑定)のコインがドイツで取引されており、その時は30万円弱の値がつきました。

PCGSやNGCによるグレーディングコインの場合もおそらくその辺り(カタログ価格の2倍程度)の価格帯が目安になると思います。

1792年レーゲンスブルク都市景観ターラー銀貨

都市景観銀貨

レオポルト(レオポルド)2世の都市景観ターラー(ターレル)銀貨です。おそらくレオポルト2世の1ターラーの中では最も価値の高いコインです。

KM#466で発行枚数は不明、カタログ価格はBUで3750USD、UNCで2750USD(33万円程度)となっています。

日の出の都市景観図が描かれており、非常に美しいデザインです。カタログ価格同様に実勢価格も高額で、未鑑定(MS62〜MS63)のグレードのコインが手数料込み60万円程で取引されております。

基本的にはこのレベルのコインになると米国ではあまり出回らずドイツ語圏のオークションで出回る数年に一度程度の頻度で出回る事があります。

1793年レーゲンスブルク都市景観ターラー銀貨

都市景観銀貨

1793年に発行されたレーゲンスブルクの都市景観ターラー銀貨です。KM#469でカタログ価格はUNCで1150USD(14万円弱)となっています。

ただ、個人的には1791年のタイプより高額で取引がされる傾向が強いように漢字、実際にも2011年にMS(未鑑定)レベルのコインが40万円程で取引されています。

レオポルト2世のコインは肖像の微妙な変化にも面白いものがあります。国内で手に入れようと考えた場合1792年のタイプがネックとなりますが、手に入れる事が出来た場合の希少性は抜群です。今回の記事が都市景観コインコレクションの参考になりましたら幸いです。